オーストラリア出身のシンガーソングライター、Stella Donnelly（ステラ・ドネリー）。
1stアルバム"Beware Of The Dogs
"(2019年)から、12曲目"Watching Telly"の歌詞を和訳します。2018年5月、アイルランドのダブリンで、中絶を禁じる憲法条項を撤廃するか否かの国民投票がありました。
ステラ・ドネリーはちょうどその日にダブリンにいて、その光景からこの曲を書いたそうです。
歌詞の最初に出てくる"看板"というのは、彼女がそのときに街で見た"No"の看板のこと。
中絶を禁止したままで良い、という意思表示です。
彼女はそれに恐ろしさを覚えて、この曲ができました。
ステラ・ドネリー自身も中絶経験があるとのこと。黙ってはいられなかったのでしょう。
Signs are telling me that I'm not right看板は私が間違っていると告げてくる
I'm not worthy of the
Choice to make my own choices for my body
He was 27, I was 21
He liked Ernest Hemingway
I liked watching telly
自分の身体のことを自分自身で決断する権利なんて、
私には与えられていないみたい
彼は27歳で、私は21歳だった
彼はヘミングウェイが好きだった
私はテレビを観るのが好きだった
I needed someone私には誰かが必要だった
They told me I'm wrong
God loves his children
But God loves men, Jesus Christ
She's just trying to get by
Threw her lover out tonight
'Cause he can't seem to get it right
Get it right
彼らは私が間違っていると言った
神様は彼の子供達を愛している
でも神様が愛しているのは男なの、ああ神様
彼女はなんとか、
今夜の恋人との時間をやり過ごそうとしている
だって彼は全然正しく理解していなさそうだから
正しく理解していない
Took the long way home from the doctor病院から家に帰るまで長い道のりを歩いた
Only spoke to a few friends before the surgery
Threw up on my birthday
They take dollar signs to our bodies
And tell us not to show our skin
If it's good enough for the boys
Its good enough for us
手術前、ほんの一握りの友達にだけ話した
彼らは私達の身体でお金を得た
そして肌を見せないようにと私達に言った
もしそれが男の子達にとって十分良いことなら
私達にとっても十分良いこと
I needed someone私には誰かが必要だった
They told me I'm wrong
God loves his children
But God loves men, Jesus Christ
She's just trying to get by
Threw her lover out tonight
'Cause he can't seem to get it right
Get it right
彼らは私が間違っていると言った
神様は彼の子供達を愛している
でも神様が愛しているのは男なの、ああ神様
彼女はなんとか、
今夜の恋人との時間をやり過ごそうとしている
だって彼は全然正しく理解していなさそうだから
正しく理解していない
I needed someone私には誰かが必要だった
They told me I'm wrong
God loves his children
But God loves men, Jesus Christ
She's just trying to get by
Threw her lover out tonight
'Cause he can't seem to get it right
Oh, God loves men, Jesus Christ
Love this country, love my wife
We're waiting in the chemist line
'Cause we can't seem to get it right
Get it right
彼らは私が間違っていると言った
神様は彼の子供達を愛している
でも神様が愛しているのは男なの、ああ神様
彼女はなんとか、
今夜の恋人との時間をやり過ごそうとしている
だって彼は全然正しく理解していなさそうだから
正しく理解していない
無責任な男性は、中絶を正しく理解していない。
女性はやむを得ず、自分でお金を払って中絶する。
そして、自分の服装が悪いかのように指摘される。
ある国では、中絶すら禁止しようとしている。
私が、女性だけが間違っているの？自分の身体にすら権利が与えられないの？
そんな歌詞です。
ダブリンでは結局、中絶容認派が勝利しました。本当に良かったです。
無責任な男性によって中絶せざるを得なくなるのに、その中絶すら禁止されるなんて、考えただけで末恐ろしいです。
どの国でも、老若男女関係なく、当たり前の権利を当たり前に使えるようにあって欲しいものです。
"Watching Telly"収録の1stアルバム"Beware Of The Dogs
"はこちら。
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では！
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